センニンソウの実

長い夏が終わり、農作業も随分気持ちよく出来るようになってきた。

ススキも伸びきったので「これが今年最後だろう」と思いながら土手の草を払っていると、不思議な、花みたいなのが目に入った。Google Lensで調べてみると、センニンソウの実だった。

夏にこの場でセンニンソウの花を見た時に、その可憐さにしばし見とれたが、この実も奇妙な形で美しい。目を奪われてしまった。

この土手の草は、20年も払ってきている。それなのに、センニンソウの実や花に気付いたのは今年が初めてだ。これまで見逃していたのだろうか。こんなに目を引く実、花なのに?

同じ土手には、ツルマメとヘクソカズラも実を付けていた。

ツルマメの実は、正しく名は体を表すだ。ツルに豆が成っている。これもこの土手では初めて見た。ただ、この実は地味だ。今度は、センニンソウの実に惹かれて回りも注意して見たから気付いたのだが、多分、これまでもあったのだろう。気付かなかっただけなのだろう。

ヘクソカズラは定番だ。と言うより、これまでこの土手にあるのはヘクソカズラだけだと思っていた。だから、つる草は全部仮払機に絡みつく厄介なやつだと思っていたが、センニンソウがあると分かったことで、少し親しみを持てるようになった。

ヘクソカズラの実

山側の土手には、ムカゴ(山芋の実)が成っていた。こいつは、塩蒸しにすれば焼酎の付き出しに最高だ。